2017都議選雑感
主だった政党の議席変化はこんな感じ。
自民57 ⇒ 23
公明22 ⇒ 23
共産17 ⇒ 19
都民6 ⇒ 55
民進7 ⇒ 5
自民の議席が大幅に都民に流れた結果に。都民は無所属の議席も吸い取って、これ以上ないぐらいの大勝。自民は1人区は軒並み敗北(勝ったのは島部だけ)、複数人区でも当選ナシが続発。歴史的大敗と言って差し支えないと思われる。
こうなった原因は何だったのかというと、「都民が良かった」ではなくて「自民がダメすぎた」に尽きると思う。(このセリフ選挙のたびにいつも感じる。勝因があるわけじゃなくて、敗因がない)
- 森友、加計関連の身内利権誘導がバレバレなやり口と説明責任放棄
- テロ等準備罪での露骨な審議拒否と強行採決
- 豊田真由子騒動と「あんな男の代議士なんかいっぱいいる」の謎擁護
(こっちは処分早かったけど間違いなく逆風) - 稲田朋美のいつも通りの失言
(こっちは処分されないなホントに)
他にも下村献金疑惑とか菅官房長官批判とか細かいのはあるんだけど、全体としては説明責任をほったらかして強引にやりすぎた結果、各所から反発を食らうようになって、そこからいもづる式にアラが浮き上がってきたというような感じ。2017年に入ってからの安倍政権のやりかたはあまりにもひどいものが多かったので、敗因としてはすこぶる妥当だと思う。
ただ、それで勝ったのが都民ファーストというあたり、なにかが変わるかというと何も変わらないorむしろ都政運営としては悪くなるんだろうなと思う。そもそも自民党内の内輪揉めと何も変わらないし、議員は票が取れそうという見込みで集まってきたメンツな気しかしないし。そもそもに都民ファーストとは何なのか。ほとぼりが冷めたタイミングで自民別動隊として動く維新と同じ絵が見える。
ネットの反応で「民進党が凋落したのが罪深い」というのがあったがまさそれに同感で、中道左派のまともな対抗勢力として機能していれば都民の出る幕などなかったと思われる。なぜだか鳥越などを担いで都知事選で沈没していったところから今までが完全につながっていて、2大政党制としてマトモな対立軸があってほしい自分としては、いい加減にどうにかしてくれないかなと思っている。個人的意見だが民進党はSEALDSを担いだあたりから怪しくなっていって、昨年の野党共闘に乗った時点で政権担当能力を失ったように感じてる。さっさとリベラル勢と分裂してくれないかなぁと思っている。