閃光のハサウェイを見た

見たよ。原作はGジェネFレベル。以下感想。


モビルスーツの重量感が良い。あとガンダムのミサイルが強そうなのが非常に良い。暗くて判別しづらいけど演出の都合だろうし仕方ない。

・ハサウェイは大人になったなぁという感慨も湧くけど、テロリストの首魁としてはかなりふわふわして見える。これでいいのかマフティー。あとマフティーは何やりたくてこんなことやってんだっけというのがいまいち見えづらい作品だった。まぁ「知ってる人向けです」ということだと思うし、次作ぐらいで熱く語られるかなぁというのはあるけど。

ギギは可愛い、勘がいい、悪女属性、ふらふら属性、と言った感じで属性が多い。「ギギが根拠なく気付く」「ギギが不意に気を引く」「ギギが何気なく話す」などなどが契機になって物事が進む。彼女をストーリー進行装置にした原作の都合もあるので、悪女と評してしまうのはすこし可哀想ではある気がする。原作より年齢上げてるんだっけ。その辺も全体のイメージに影響しそう。

・全体的にリアルに描こうとしている分、「テロリズムをやるのなら、モビルスーツで出るべきじゃないのでは」というのが浮かんできてしまった。「いやガンダムだからそこは仕方ないじゃんか」というのはその通りなんだけど、ガウマンのアレも「メッサーじゃなくて一撃離脱の戦闘機とかのほうが良いのでは」みたいな。

これは作品がどうこうという話じゃないのかもしれない。作品じゃなくて、現実が色んな意味で干渉してくるようになったということかもしれない。閃光のハサウェイは1990年の作品だけど、2001年の9.11の方がそれを超えてしまっているという。最近はさらに進んで、イスラエルアイアンドームとか、軍事ドローンとか、自動殺人兵器とか、そういった効率的で小型で地味な暴力が可視化されている。テロリストであっても、かっこいいモビルスーツで出撃してくれた方がまだよかった、みたいな。そういう意味だと今が作品化するギリギリのタイミングだったのかな。


この先の描き方が気になるので、次作ができたらまた見に行くつもり。「次がある」というのはいいことだ。